今日は最終日。いい天気になりました。
昨日、行くことが出来なかったソラレッラに向かいます。帰りの飛行機まで少し余裕があるので、コロッセオ近くを観光しながら行ってみたいと思います。
真実の口を見た帰りチルコマッシモの近くに偶然、市場を発見。メルカートカンパーニャアミーカ デル チルコマッシモです。土日だけの営業です。
この市場は、生産者だけでなく消費者も一体となって、農業の振興と地域の発展を目指そうというものだそうです。メイドインイタリーの伝統、郷土食材や農業家の保護などいろいろなプロジェクトがあり、今やイタリア全土で7000ヵ所にも広がっているそうです。
確かに生産者がその場で販売しているので、普通の市場と圧力が違います。特に野菜は、見ているだけで時間の経つのを忘れてしまいそうです。ポルケッタのパニーニを買って市場を後にします。
そしてやっぱり迷いましたが、やっと着きました。トラットリア ソラレッラです。
入店するとすかさず子供用の椅子を出してくれました。しっかりしたレストランですが、その中にもアットホームさを感じます。まずはワイン。創業者のエレナが描かれたオリジナルワイン。確かサンジョヴェーゼ主体だったと思います。美味しいです。
料理は、アマトリチャーナ、トンナレッリ アッラ クッカーニャ、古代ローマ風ポルケッタ、コーダ アッラ バッチナーラを注文。
〔写真を撮るのを忘れてしまいました〕
アマトリチャーナは、子供が食べやすいようにファルファッレで作ってくれました。桃源郷という名の手打ちパスタ、トンナレッリ アッラ クッカーニャは、カルボナーラのスペシャルバージョンという感じ。くるみと太めのパスタが食欲をかきたてます。仔豚のローストは、プルーンが入っていて甘酸っぱいソースで食べます。そして名物の牛テールの煮込み。煮込むとよくある味がボケてしまうような事がなく、ワインの酸と野菜のあまさがバランス良くとれていて、とても美味しいものでした。この店は、母から息子。そしてその息子へと受け継がれています。料理や客に対する情熱や愛情も一緒に継承しているような、そんなトラットリアでした。ごちそうさまでした。
これで研修リポートは終わりとなります。イタリア語がわからなくて落ち込んだり、嫁さんとケンカしたり、ゆすりにあったり、トイレで隣の男にチャオと言われたり、なかなか面白い9日間でした。研修の総括としては、料理や店の雰囲気などいろいろ刺激があり勉強になりましたが、やはりスマートなサービスがとても心地よかったです。イタリア人の人柄かもしれませんが、けして過剰なサービスではなく、でも、良くしてあげようという気持ちがひしひしと伝わってくる、どこもそんなレストランばかりでした。また、イタリアに行くことが目標になりました。
尚、この研修とレポートを書くに当たって、イタリアの老舗料理店 〔角川書店〕を参考にさせていただきました。とてもいい本なので、是非読んでいただきたいと思います。