何年か前に出版された本です。料理王国という雑誌に連載されていたものが、一冊の本になったものです。リリーフランキー氏と、イタリア料理界の大御所、澤口知之氏のコラボ本です。一般的な料理本は、作り方や由来等を網羅したものが多いですが、この本はリリー氏が投げかけたお題を、澤口氏が独創的な料理で形にしてみせる、そんな本です。読むと分かるのですが、こういう切り口の本にはお目にかかった事がないです。ちょっとエロい所が有りますが、カッコつけて作るだけじゃない料理の可能性を感じさせる、そして、料理する事を生業とした生き方がちょっと誇らしく思わせてくれる、ドスの利いた大好きな本です。