南房総の食材の中で、代表的なものの中にクジラがあります。こちらでは、ツチクジラとミンククジラがよく市場に出回ります。クジラは、食べることに賛否両論ありますが、自分は昔からたんぱく源として食されてきた歴史と文化を尊重しているので抵抗はありません。そう思いつつメニューにのせてみたいと思っていました。今回挑戦したのはクジラのラグーです。
よく血抜きをして、細かく切った身をジビエ料理の感覚でソフリットと赤ワインで煮てペンネと和えました。それなりの臭みはありますが、うまく仕上がったと思います。マイルスデイビスの言葉で「創造し続けようと思う人間には変化しかあり得ない。人生は変化であり挑戦だ」とあります。イタリア料理の筋はとうしつつ、自分にしか出来ないものを作りたい。大げさですが、いろいろ挑戦したいと思っている食材のひとつです。