イタリア研修その9

今日は最終日。いい天気になりました。

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昨日、行くことが出来なかったソラレッラに向かいます。帰りの飛行機まで少し余裕があるので、コロッセオ近くを観光しながら行ってみたいと思います。

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真実の口を見た帰りチルコマッシモの近くに偶然、市場を発見。メルカートカンパーニャアミーカ デル チルコマッシモです。土日だけの営業です。

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この市場は、生産者だけでなく消費者も一体となって、農業の振興と地域の発展を目指そうというものだそうです。メイドインイタリーの伝統、郷土食材や農業家の保護などいろいろなプロジェクトがあり、今やイタリア全土で7000ヵ所にも広がっているそうです。

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確かに生産者がその場で販売しているので、普通の市場と圧力が違います。特に野菜は、見ているだけで時間の経つのを忘れてしまいそうです。ポルケッタのパニーニを買って市場を後にします。

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そしてやっぱり迷いましたが、やっと着きました。トラットリア ソラレッラです。

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入店するとすかさず子供用の椅子を出してくれました。しっかりしたレストランですが、その中にもアットホームさを感じます。まずはワイン。創業者のエレナが描かれたオリジナルワイン。確かサンジョヴェーゼ主体だったと思います。美味しいです。

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料理は、アマトリチャーナ、トンナレッリ アッラ クッカーニャ、古代ローマ風ポルケッタ、コーダ アッラ バッチナーラを注文。

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〔写真を撮るのを忘れてしまいました〕

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アマトリチャーナは、子供が食べやすいようにファルファッレで作ってくれました。桃源郷という名の手打ちパスタ、トンナレッリ アッラ クッカーニャは、カルボナーラのスペシャルバージョンという感じ。くるみと太めのパスタが食欲をかきたてます。仔豚のローストは、プルーンが入っていて甘酸っぱいソースで食べます。そして名物の牛テールの煮込み。煮込むとよくある味がボケてしまうような事がなく、ワインの酸と野菜のあまさがバランス良くとれていて、とても美味しいものでした。この店は、母から息子。そしてその息子へと受け継がれています。料理や客に対する情熱や愛情も一緒に継承しているような、そんなトラットリアでした。ごちそうさまでした。  

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これで研修リポートは終わりとなります。イタリア語がわからなくて落ち込んだり、嫁さんとケンカしたり、ゆすりにあったり、トイレで隣の男にチャオと言われたり、なかなか面白い9日間でした。研修の総括としては、料理や店の雰囲気などいろいろ刺激があり勉強になりましたが、やはりスマートなサービスがとても心地よかったです。イタリア人の人柄かもしれませんが、けして過剰なサービスではなく、でも、良くしてあげようという気持ちがひしひしと伝わってくる、どこもそんなレストランばかりでした。また、イタリアに行くことが目標になりました。

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尚、この研修とレポートを書くに当たって、イタリアの老舗料理店 〔角川書店〕を参考にさせていただきました。とてもいい本なので、是非読んでいただきたいと思います。

        

イタリア研修その8

フィレンツェを昼過ぎに出発し、夕方にローマ、テルミニ駅に到着。疲れが出てきましたが、最後の街なのではりきっていきたいと思います。嫁さんと子供にはもう少し頑張ってもらいます。テヴェレ川の中にある島ティベリーナ島にあるトラットリア、ソラレッラに行きたかったのですが、夜ということもあり道に迷って断念。コロッセオを見学して帰ることにしました。

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夜のコロッセオはとても幻想的でした。今、改装工事をしているようで、昼間見るより夜のライティングされた方がいいかもしれません。観光客もあまりいないので。地下鉄に乗って帰った頃にはレストランを探す気力もなく、ホテル近くの惣菜やで買って食べました。

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サフランのリゾット、カルチョッフィのオイル煮、青菜のソテー、ウサギのカチャトーレ、ワインは白のフラスカティです。いろいろな惣菜とピッツァがあって、どれもうまそうでした。レンジで温めてくれます。日本でもこういう店めっきり減りました。残念です。味はどれもシンプルながら、飽きのこないものでした。この近所のローマ人の胃袋を満たしている大事な店だと思いました。今日は早めに寝て、明日ソラレッラにリベンジです。

イタリア研修その7

今日はフィレンツェからローマに向かいます。その前に駅の近くにある中央市場に行きました。ここの目的は、食材を見ることと、ネルボーネという内臓料理専門店で食事することです。まずは食材。野菜、肉、魚、乾物類、果物などすべて揃っています。

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自分の目で見て驚いたのが、やはり陳列の仕方です。すべて美味しそうに飾っていて、料理人心をくすぐります。そしてネルボーネ。興奮して写真を撮るのを忘れてしまったのですが、こんな感じの店です。

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腕っぷしの強そうな男たちが料理を作っていて、それを客たちが呼ばれるのをじっと待っています。牛肉のボッリート、ランプレドットのパニーニを食べましたが、他にもトリッパ、牛すじの煮込みがあり、全部食べたかったのですがかなりのボリュームで断念。目に焼き付けるのが精一杯でした。

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やっぱり内臓料理はテンション上がります。おみやげをたっぷり買って、フィレンツェ アッリヴェデルチ!!とてもいい街でした。そしてこの研修最後の地、ローマに向かいます。

イタリア研修その6

トラットリアソスタンツァの食事のあと、ホテルで予約したワイナリー見学に向かいました。有名なキャンティ地区、ポッジョアモレッリです。

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フィレンツェから、約一時間の所にあります。テレビでよく見ていましたが、実際に見るととても広く感じ、ここでキャンティが造られているんだなと思うと、旨さ倍増する予感です。

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このワイナリーで造られているフラッグシップ的なワインを一通り試飲しました。中でもキャンティクラッシコが一番美味しかったです。グラッパもなかなかでした。

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オリーブオイルやバルサミコは、料理と一緒に試してみたかったです。

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雨が降っていましたが、いろいろな国の人達と楽しく見学出来てとても充実した時間となりました。これからキャンティを飲む時は、味と思い出を一緒に楽しめそうです。ホテルに帰って来た頃は、疲れきって寝てしまったのですが、嫁さんを無理やり起こしてホテルの近くにあるトスカーナ料理専門店、ヴィネリアに行きました。閉店間際でしたが、親切に案内してもらいました。見習いたいです。

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ラルドとドライトマトのマリネ、ニンニクをきかせたトマトベースのスパゲッティカレッティエラ、骨付き豚肉のローストアリスタを食べました。

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中でもアリスタは、フィオレンティーナ同様シンプルな料理ですが、トスカーナ料理の奥深さを感じる一品です。もう腹一杯で、女性シェフに手をふってごちそうさまでした。この日は帰ってそのまま寝たと思います。

イタリア研修その5

今回の研修で、一番の目的にしていたトラットリアに行く予定のこの日。その前に観光をしてきました。

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ヴェッキオ橋、サンタマリア大聖堂などを見ながらテンションを上げて、訪れたのがこの店、トラットリアソスタンツァです。

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入店するとまず、炭の匂いがします。ここは、ビステッカアッラフィオレンティーナのおいしいお店で、他にも美味しそうな料理が有りますが、これは外せません。

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親切なカメリエーレに赤ワイン、サラダ、トリッパ、フィオレンティーナを注文。待っている間に続々とお客さんが来店。さすがフィレンツェの老舗です。

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ここのトリッパ、トマトベースの味で、臭みがなく、ほっぺたが落ちそうなくらいの旨さ。丁寧な仕事がこの味を完成させます。そしてフィオレンティーナ。肉の旨さもそうですが、火の入れ方が絶妙で、炭の味も相まっていくらでも食べられそうな味です。やっと本場の味を食べることが出来ました。食事のあと、料理人だと思われたのか何も言わずに調理場を見学させてくれました。

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この店、自分の理想だと思いました。親切なサービス、内装、料理への自信と愛情。すべて兼ね備えた店、まさにペルフェットなトラットリアでした。絶対また行きたいと思います。

イタリア研修番外編

毎朝、一人でバールに行っていたのですが、イタリアはバイクに乗る人が多いです。朝からバイクショップも営業していて、若い頃、バイク通勤していた頃を思い出します。

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若い女の子も、スクーターでかっとんでいます。大型バイクは、BMWが多かったです。ドゥカティはあまり見ませんでした。車で一番走っていたのが、フィアット,パンダです。この小さくてかくばった車、イタリアのどのシチュエーションでも馴染みます。

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ゴルフ2もそうですが、ジウジアーロのデザイン最高です。今度、イタリアに行ったらバイクで街をながしてみたいです。

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イタリア研修その4

二泊三日のヴェネト州の滞在を終え、次に訪れたのはトスカーナ州です。ボローニャ経由で約二時間ぐらいで、サンタマリアノヴェラ駅に到着です。

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いろいろな人種がごった返すのをみて少し緊張しましたが、やっと来れましたルネッサンス発祥の地フィレンツェ。家族で来れたのもまた、感無量です。少しホテルで休憩して訪れたのが、トラットリア,アルマンドです。

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まずは、グラスワインの白とミックスサラダ、牛肉のボッリートです。

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サラダは、ブドウやザクロがアクセントになって初めて経験する味。ボッリートは、サルサヴェルデが肉を引き立てています。プリモは、野菜のスープとカルチョッフィのスパゲッティ。スープはとてもやさしい味わいで、パスタはニンニクとオリーブオイルのシンプルな味付けですが、カルチョッフィを主張させる仕上がりになっています。

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メイン料理はポルケッタです。

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この料理に合わせ赤ワインを注文。ボルゲリの赤で、カベルネ,メルロー,シラーで作られています。

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五千円もしなかったのですが、バランスがとれていてポルケッタの旨さをどんどん膨らます感じがしました。最後にリンゴのトルタとバニラアイスを食べてごちそうさまでした。

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このアルマンドはとてもサービスが良く、子供にカボチャのピュレをくれたりとてもウェルカム感漂う店で、幸せな気持ちで店を後にしました。三人で歩くフィレンツェの夜は、一生記憶に残る帰り道となりそうです。

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イタリア研修その3

メストレ駅からカステルフランコ経由で約2時間、トレヴィーゾに行って来ました。

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ここには2つ有名な物があります。1つはラディッキオという冬が旬の高級野菜。もう1つがティラミスです。このイタリア代表選手的な2つのものを食べようとやって来ました。トレヴィーゾ中央駅から徒歩30分ぐらいの所に、アンティコリストランテ,ベッケーリエがあります。

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諸説あるようですが、ここの現オーナーの祖母がティラミスの命名者というのが定説となっているようです。是非食事をと思ったのですが、時間になっても開店せず、仕方なくあきらめ、近くの薬局のお姉さんにおいしいお店ある?と聞いたところ、教えてもらったのがここ、トラットリア,トニ デル スピンです。

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向かいには、ワインも販売しています。入店すると店内はとても高く、色々な写真も飾っていて雰囲気バツグンです。

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まずはハウスワインを注文。さっぱりしていて、食事に合います。タルディーボのサラダ、ポレンタ、タルディーボのリゾットをお願いしました。

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サラダは、白ワインヴィネガー、塩胡椒、バージンオイルを使い自分で味付け。みずみずしく、新鮮さを主張しています。ポレンタは塩がきいていて存在感あり。何よりリゾットがうめぇ!!と声が出てしまいました。

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ほろ苦さをチーズのコクがまとっているような味。最高です。

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最後は、ティラミスでしめます。がっついてしまったのでいい写真が撮れませんでしたが、胃のなかにスッとおさまるさっぱりタイプのティラミス。ごちそうさまでした。帰る頃には満席になっているところを見ると、人気のほどがうかがえます。いろいろ食べて見たかったです。

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ティラミスという言葉は、ヴェネト地方でよく使う言葉の命令形  「私を元気づけて」という意味だそうです。気分が晴れない日にティラミス。いいかもしれません。