イタリア研修その9

今日は、昨日行った店の近くにあるモロ ヴェントゥーノです。ここはカジュアルな感じの若者の溜まり場のような店です。気さくなカメリエーラが出迎えてくれます。

「ここもお客さんギッシリ」

研修も終盤に入り、胃も疲れ気味で今日は軽い食事です。玉葱たっぷりのファリナータ。韓国のチヂミのような感じの料理でホッとする味わい。

そしてピッツァ。これもシンプル。モッツアレッラのみのモチモチピッツァ。

お次は豚肉と野菜のグリルです。野菜たっぷりでボリューム満点!三種のソース(辛いトマトソース、ピクルス、マヨネーズ)を付けて食べます。

どの料理もしつこくなくて、疲れた体に丁度よいものでした。ご馳走様です。

この店、とにかく安かったです。他にガス入りの水、ハウスワイン、エスプレッソを注文したのですが、4000円もしなかったです。しかし、料理はどれもしっかり作っていて、そういう面ではとても良い店だなと考えさせられました。

ジェノヴァ、落ち着いたいい所でした。明日は最終目的地、ミラノに向かいダヴィンチ最後の晩餐とご対面です。

イタリア研修その8

お疲れ様で宿にチェックインしひと休み。色々探してもらい店に向かいます。

「コロンブス像」

ジェノヴァの駅前の夜はとても静かで、自分好みのいい雰囲気です。若い連中がたむろしている港を通り抜け、たどり着いた店、オステリア ディヴィコパッラです。

超満員で結構待ちました。入った瞬間、ここイイぞ!と直感。

店先には、魚介類とワインが客を待ち構えています。

やっと席に案内してもらいメニューとにらめっこ。とりあえずワイン。

リグーリアといえばピガート。爽やかな味。ちょっと高かったかなぁ。飲んでる間に料理が運ばれてきます。

「パンは紙袋に入って出てきました」

やっぱりタコのサラダを注文。ここも柔らかく茹でたタコ、ジャガイモ、トマト、オリーヴで和えています。酸味控え目ですが、旨いオリーヴオイルがまとめています。

そしてカロリー無視の揚げ物祭り!

鰯とズッキーニ、ひよこ豆のペーストと茸のフリットです。南と違ってフワフワ、サクサクな感じのフリットで塩味もバッチリ。盛り付けも豪快でワインがすすみます。

「後ろの客のフリット。スカンピしか分かりませんでしたが、多分甲殻類。スゴイ」

次はイカとビエトラの煮込みです。シンプルなイカの出汁と、ビエトラの味が相まってかなり美味しかったです。

そして本場の味、ジェノヴァペーストのトロッフィエ。手打ちでモチモチ感最高!塩味控え目ですが、ペーストが旨い!夢が叶いました。

最後に苺のシャーベット。スムージーの用な感じでした。グラッパを流し込みお腹一杯!ご馳走様でした。

このオステリア、とても参考になりました。港に近いという事もあり、全面に魚介類を押してくる店でした。味、雰囲気、接客、とても楽しい所でした。近くにあったら毎週行きたい。

イタリア研修その7

今日はボローニャからフィレンツェ経由でチンクエテッレに向かいます。のはずが、自分がもたもたしたせいで電車を間違え、ローマ行きに乗ってしまいました。この研修、結構カツカツに予定を組んでいるので、大失態!ローマで軽く食事をして、やっとつきましたチンクエテッレ。

天気があまり良くなく観光船も運休で残念でしたが、テレビでよく見る場所に自分が居ることがテンションを上げてくれました。噂では聞いていましたが、道は狭くなかなかの勾配です。のんびり歩きながら町並み散策開始です。

「寒いのに泳いでいる強者もいました。」

さすが世界遺産。絵になります。

でもここで暮らしている人達は大変なんだろうな感じてしまいますが、この町を愛し、離れず、受け継いでいった人達にしか分からない充実した生活があるのだろうと思います。

みんなで休憩タイムということで店に入ります。残念ながら店名を忘れてしまいました。注文したのは、ジェノヴァペーストのクロスティーニ、フレッシュトマトのブルスケッタ、そして幻のシャケトラです。

ここのジェノヴァペーストはオイル少なめもってりタイプ。フレッシュトマトはちょっと水っぽい感じでしたが、どちらもニンニクを効かして味を構成しています。シャケトラは高すぎて一杯を回し飲みです。ここでしか飲めないというプレミアム感が邪魔をしますが、なんとも美味しい甘口ワインです。ご馳走様でした。

早くチェックインするため、お土産を買ってチンクエテッレを後にします。いい所でした!今日の夜はジェノヴァ料理を堪能します。

イタリア研修その6

フィレンツェ帰りに公園で遊んだ後、子供が疲れて寝てしまいました。すいませんと思いつつ嫁さんのお母さんにお願いして、夜のボローニャ市内に繰り出します。宿の人に、地元の人が行くおすすめの店何処ですかと聞きその店に向かいます。一軒目は残念ながら満席。二件目の店、リストランテ ニーノに決め入店します。

観光客はほとんど居なく地元密着型の店です。日本人が珍しそうでした。店の内装もシンプルでいい感じです。

まずカメリエーレに薦められたロゼのスプマンテを注文。普段あまり飲まないので新鮮です。最初の料理はタコのサラダです。

結構ボリュームあります。ゆっくり煮て柔らかく仕上げるのがイタリアスタイルのようですが、自分は茹で上げて余熱で火を通す作り方が好みです。でも、レモンがきいたタコ、ジャガイモ、その他の野菜と一緒に食べるのも捨てがたいです。その次は牛肉のブレザオラです。

ローストビーフに近い味わいです。リンゴのスライスが乗っていたのは初体験でした。レモンをかけて食べます。

飲むピッチが速かったのか二本目に突入。今度はロゼのワインです。ここはロゼを押してきますが、郷には郷ということでお願いします。

最後にポルチーニのタリアテッレです。シンプルな料理でしたが、フレッシュのポルチーニの香りがたまりません。

乾燥パスタだったのがちょっと残念でした。お約束のグラッパをいただき、旨かった!ご馳走様でした。

ほろ酔いで宿に帰りました。駅の近くということもあり、夜も賑やかと思いきや静かな夜です。ボローニャ良かったです!探せばもっと色々いい店が有りそうな予感。

明日向かうチンクエテッレに思いを馳せ、早めに寝ることにします。

イタリア研修その5

今日は朝早めにボローニャから電車に乗り、フィレンツェに向かいます。勉強というよりも観光という感じになりました。

2回目ですがやっぱりこの雰囲気、いいです。色々見て回り、お土産を買ったり、休憩ついでに軽い食事です。ドゥエフラテッリーニです。

ここはパニーニ専門店です。チーズなんかもあったかもしれません。結構込み合ってます。グラスワインも結構揃っていて、飲んだグラスは外に掛けてある棚に返すというスタイルです。家族で一通り注文しみんなで回し食いです。

「ブルネッロもグラス売り」

やっぱりポルケッタが旨かったかな。

フィレンツェの町の真ん中で、ワイン飲みながらの立ち食いはなんとも贅沢な時間でした。

何回か金をたかられたり、人混みをかき分けて歩いたので疲れました。早めにボローニャの宿に帰りました。

「ボローニャ駅前の公園でまったり」

イタリア研修その4

今日は早めの電車に乗りボローニャに向かいます。ボローニャと言えば肉料理。本場のボロニェーゼを食べてみたい!念願が叶う日です。ボローニャに着き、まず宿にチェックイン。少し休憩して向かったのが、リストランテ ディアナです。

この店は、御常連のお客様に教えていただきました。老舗の店構えです。入店すると、間髪いれずにカメリエーレが案内してくれます。天井が高く堂々たる店内です。

もうだいたい注文は決まっていたので、悩む暇なく頼みます。まずランブルスコ。これから来る肉料理を受けてたつ赤のスパークリングです。

最初に運ばれて来たのが生ハム盛り合わせ。プロシュット、モルタデッラ、サラーメ、チッチョリ等。肉の色が食欲をそそります。

次にブレザオラ。薄めにスライスしてあるので、口の中で香りが広がり凝縮感のある牛の生ハムです。

ついにご対面のボロニェーゼ!これはカメリエーレが目の前で仕上げてくれます。

肉の旨味と、味のベースとなっているブロードが決め手となっていて旨い!次はトルテッリーニ イン ブロードです。

中の詰め物はモルタデッラだったと思います。チーズをたっぷりかけてもらい、いざ口の中へ。詰め物の味とブロードが相乗効果となって、最高の料理に仕上がっています。メインは、これも本場の味を試してみたかったボッリート ミストです。お任せでお願いします。

肉、肉、これでもか肉という皿です。ウマッ!玉葱とピクルス等の酸味のきいた物をお好みでつけて食べます。

かなりパンチのある料理をランブルスコで流し込み、余韻に浸ります。

調子に乗り、昼からグラッパをやっつけちょっとノックアウト気味で店を出ました。ご馳走様でした。旨かったの一言です。自分の店が海の近くということもあり魚介類中心のメニュー構成ですが、ボローニャに来て、やっぱり肉料理も勉強したいなと考えさせられる昼食になりました。ボローニャ恐るべし。

イタリア研修その3

ブラーノ島から帰って来てひと休み。そんなに腹はすいていませんが、勉強の為に喰いまくります。夜8時頃向かったのはオステリア アルマスカロンです。ハリウッドスターも来るそうです。ヴェニスといえば007を思い浮かべてしまうのですが。

少し待ちましたが、なんとか席を確保できました。まずはお酒の注文、プロセッコスペンツォ。

料理はお任せ前菜盛り合わせ。鰯のマリネ、ビエトラのソテー、カボチャのマリネ、カルチョッフィ等色々。

どれも味にメリハリがついていて、酒に良く合います。次に運ばれて来たのが、レバーのソテーとポレンタです。

ヴェネツィア定番料理です。自分の知っているものとちょっと違いましたが、直球勝負のレバーとポレンタを絡めて食べると、グラスを持った手が何度も上下運動を繰り返します。

そして最後、テーブルに着陸してきたのがアンチョビと玉葱のビゴリです。

味はちょっと濃いめでしたが、色々食べた後には丁度いいと思いました。ボリュームがハンパなかったですが、何とか完食。最後にナッツのかかったパンナコッタで終了。ご馳走様でした。

ワイワイガヤガヤ、オステリアの基本のような店でした。店員達も楽しそうに働いていて勉強になる店でした。迷路のような夜の町を食事の余韻に浸り、またこれたらいいなと後ろ髪引かれつつ宿に戻ります。明日はボローニャに向かいます。

イタリア研修その2

今日はファビオさんのご家族がいるブラーノ島をめざします。

水上バスで1時間位の所にある漁師の町そしてレース編みの島です。大きく傾いたサンマルティーノ教会や、なんといってもカラフルな町並みです。

漁師達が霧が濃い日、このカラフルな家を目指し帰ると言われています。そしてご対面のファビオさん家族です。

とても親切な方々で、島の色々な所、歴史、文化を教えてくださいました。

「ファビオさんの元経営していた魚屋」

「島の伝統レース編み」

お昼時になり、オススメのリストランテガットネロにお邪魔しました。

テラス席に案内され、お任せで白ワインソーヴィニョンをいただきます。

そして料理。ボイルした海老、シャコ、小さめのタコ、カジキマグロのマリネ、バッカラマンテカート、ホタテのオーブン焼き等の盛り合わせ。たっぷりアサリとムール貝のワイン蒸し、シンプルピッツァ、スモーク香るスカンピとカニのパッパルデッレ、丸ごとスズキと野菜のオーブン焼きを生サックスを聴きながら食事です。

味はシンプルそのもの。新鮮だからこその味を堪能します。中でも一番旨かったのがリゾットディゴーでした。

ギンポに似た魚「ゴー」のブロード作り、身は使わないそうです。そのブロードでゆっくり仕上げて完成です。味が濃く、サッと口の中で風味が広がる最高のリゾットでした。ご馳走様でした!

帰路の準備をしていると、ファビオさんのお母さんが見送りに来てくれました。ファビオをよろしくと何度も言っていたのが印象的でした。名残惜しかったのですが、水上バスが着てしまいハグしてお別れしました。色々な異国での交遊関係の作り方がありますが、訪れた場所の話を聞き、相手と同じ時間をゆっくり過ごすのが一番なんじゃないかなと感じた1日でした。また行ってみたいです。

イタリア研修その1

しばらく更新していませんでしたが、気分を新たに始めたいと思います。去年の後半、1からのスタートと心に誓いイタリア研修に行って来ました。義母、嫁さんとその弟、自分と子供、五人での渡航となりました。研修の目的は、うちで働いているイタリア人のファビオさんの実家ブラーノ島に行き、親交を深める事、世界遺産のチンクエテッレやダヴィンチの最後の晩餐を観に行くこと、あとは金の許す限り喰いまくる事、以上が目的となりました。空港からまずファビオさんの友人のボートに乗り、ヴェネチア,リアルト橋近くの宿に向かいます。

気分はセレブです。

夜、軽く観光して行った一軒めの酒場、バーカロの老舗ドモーリです

基本この店は立ち飲みです。地元の人や観光客で満員です。つまみ「チケッティ」を食べながら、プロセッコや豊富に揃っているグラスワインをいただきます。バッカラマンテカート、ポルペッティーノ、カルチョッフィのオイル漬けをつまみ酒で流し込みます。どれもツボをおさえた味で美味しかったです。店員は愛想無しですが、クールなナイスガイでした。観光で来ていた日本の方とおしゃべりし、店を後にします。明日は早朝からフェリーに乗りブラーノ島に向かいます。